お菓子の国の王子様
「父は医療機器の会社を経営しており、母は産婦人科医として下町でクリニックを開業しています。一番上の姉は大学を卒業後、アメリカで自分のアパレル会社を立ち上げました。もう一人の姉も同じくアメリカで働いています」
「そうなんだ。次の質問なんだけれど......セクハラと誤解されるかもしれないけれど、その意図はないんだ。ただ、はっきりさせる必要があって。実は、うちの社長を目当てに秘書を希望する人がほとんどなんだ。これまでは僕が兼業で行っていたけれど、さすがに忙しすぎて。そこで、このポジションには仕事ができて、西蓮寺に対して不適切なアプローチをしない人を探していて。花村さんは秘書としての役割に専念できますか?」
大和は不安そうに見つめている。
「その点については大丈夫でしょうかと......」
「うちの西園寺は、元祖慶智の王子たちの一人で、イケメンの御曹司なんだよ?」
「すみません、私はイケメンの御曹司には興味がなくて。それに、昨日初めて元祖慶智の王子たちのことを知りました」
ケロリと言った美愛に、大和は思わず吹き出してしまった。
「ぷっ、あははは! 百合先生に聞いていた通りだ」
「そうなんだ。次の質問なんだけれど......セクハラと誤解されるかもしれないけれど、その意図はないんだ。ただ、はっきりさせる必要があって。実は、うちの社長を目当てに秘書を希望する人がほとんどなんだ。これまでは僕が兼業で行っていたけれど、さすがに忙しすぎて。そこで、このポジションには仕事ができて、西蓮寺に対して不適切なアプローチをしない人を探していて。花村さんは秘書としての役割に専念できますか?」
大和は不安そうに見つめている。
「その点については大丈夫でしょうかと......」
「うちの西園寺は、元祖慶智の王子たちの一人で、イケメンの御曹司なんだよ?」
「すみません、私はイケメンの御曹司には興味がなくて。それに、昨日初めて元祖慶智の王子たちのことを知りました」
ケロリと言った美愛に、大和は思わず吹き出してしまった。
「ぷっ、あははは! 百合先生に聞いていた通りだ」