お菓子の国の王子様
「そうそう、これ美味しいんだよね......あっ、これあげるよ」


お兄さんは、箱の中に入っている小さな赤いベルと牛のチャームが付いたキーホルダーをくれました。


「特別なおまけみたいだね。はい、どうぞ」

「うわー、お兄ちゃん、ありがとう! ミャーこれ大事ね。あのね......お兄ちゃんは王子さま?」


満面の笑みを浮かべて、美愛ちゃんが尋ねました。


「えっ、僕? どうかな? ミャーちゃんは僕を王子様だと思ってくれる?」

「うん、王子様!」

「僕が王子様なら、ミャーちゃんはとてもかわいいお姫様だよ。」


そう言って、お兄さんは美愛ちゃんの頭を優しく撫でてくれました。
この瞬間、美愛ちゃんの心は温かくなり、安心感を覚えました。


「ミャーはお兄ちゃんのお姫様なの? じゃあ、大きくなったら迎えに来てくれる? お兄ちゃんのお嫁さんにしてくれるの?」
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