お菓子の国の王子様
しばらく美愛を見つめながら考えていた大和は、にっこりと笑いながら、書類の入った封筒を差し出した。
「花村さん、いつから始められる? 僕としては、明日からでもお願いしたいんだけれど」
「あ、あの......?」
驚いている美愛に、大和が続ける。
「うん、採用決定だよ」
「あ、ありがとうございます。明日からよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね。この封筒に入っている書類はできるだけ早く人事に提出して。そうだな、金曜日までだからあと2日ね」
雅が会社に戻ってきたのは、終業後の午後6時。
防音効果のある第一会議室に、ブレーン8(エイト)が集まっている。ブレーン8とは、慶智大学卒の雅と大和の後輩たちで構成される各部の部長5人、副社長の大和、顧問弁護士の伊集院涼介、そして社長の雅を指す。
「花村さん、いつから始められる? 僕としては、明日からでもお願いしたいんだけれど」
「あ、あの......?」
驚いている美愛に、大和が続ける。
「うん、採用決定だよ」
「あ、ありがとうございます。明日からよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね。この封筒に入っている書類はできるだけ早く人事に提出して。そうだな、金曜日までだからあと2日ね」
雅が会社に戻ってきたのは、終業後の午後6時。
防音効果のある第一会議室に、ブレーン8(エイト)が集まっている。ブレーン8とは、慶智大学卒の雅と大和の後輩たちで構成される各部の部長5人、副社長の大和、顧問弁護士の伊集院涼介、そして社長の雅を指す。