お菓子の国の王子様
2日目
2日目
金曜日の朝8時15分、始業の15分前に会社に到着した美愛は、スケジュールの確認をしている。
美奈子がコーヒーを差し出した。
「ここでは、好きなときに飲みたい人が自分で入れるのよ。今日は特別ね。どう? 昨日は疲れたでしょう? 美愛ちゃんは、覚えるのも仕事も早くて的確だから、とても助かるわ。
あっ、ドリンクコーナーの電球が1つ切れているのよ。美愛ちゃん、総務へ行って交換の申請をしてきてくれるかな? やり方は覚えている?」
「はい、覚えています。えっと、この申請書に記入して、総務の方に提出すればいいんですよね?」
「そうそう。申請書もこれで大丈夫よ。じゃあ、お願いね」
「すみません。秘書室のドリンクコーナーの電球交換をお願いしたいのですが.....」
総務部のカウンターにいる、香水の香りが強い女性に話しかける。
「.......」
「あ、あのすみません......」
「何よ、うるさいわねぇ。今、ネイルのチェックをしているのがわからないの? それに、あなたは誰? 見ない顔ね?」
予想外の女性の対応に、美愛は戸惑いを覚えた。
「は、初めまして。秘書の花村です。電球の......」
「えっ! 何ですって? あなたが新しい社長秘書なの? 冗談じゃないわ! どうやって社長に取り入ったのよ?」
その女性が目を吊り上げ、怒って大声を上げたため、総務室にいた全員が二人に注目した。その中には部長の杉山もおり、急いで2人のもとに駆けつけた。
「また君か、佐藤さん。なぜ騒いでいる?」
金曜日の朝8時15分、始業の15分前に会社に到着した美愛は、スケジュールの確認をしている。
美奈子がコーヒーを差し出した。
「ここでは、好きなときに飲みたい人が自分で入れるのよ。今日は特別ね。どう? 昨日は疲れたでしょう? 美愛ちゃんは、覚えるのも仕事も早くて的確だから、とても助かるわ。
あっ、ドリンクコーナーの電球が1つ切れているのよ。美愛ちゃん、総務へ行って交換の申請をしてきてくれるかな? やり方は覚えている?」
「はい、覚えています。えっと、この申請書に記入して、総務の方に提出すればいいんですよね?」
「そうそう。申請書もこれで大丈夫よ。じゃあ、お願いね」
「すみません。秘書室のドリンクコーナーの電球交換をお願いしたいのですが.....」
総務部のカウンターにいる、香水の香りが強い女性に話しかける。
「.......」
「あ、あのすみません......」
「何よ、うるさいわねぇ。今、ネイルのチェックをしているのがわからないの? それに、あなたは誰? 見ない顔ね?」
予想外の女性の対応に、美愛は戸惑いを覚えた。
「は、初めまして。秘書の花村です。電球の......」
「えっ! 何ですって? あなたが新しい社長秘書なの? 冗談じゃないわ! どうやって社長に取り入ったのよ?」
その女性が目を吊り上げ、怒って大声を上げたため、総務室にいた全員が二人に注目した。その中には部長の杉山もおり、急いで2人のもとに駆けつけた。
「また君か、佐藤さん。なぜ騒いでいる?」