お菓子の国の王子様
「紅茶にします。社長はいかがですか?」
「俺も紅茶にする。あっ、でも最後の締めはコーヒーがおすすめだよ。ここのコーヒーは美味しいし、デカフェもあるからね」
この個室は、2面が大きな窓になっている。
窓の外には、一面に広がるミッドタウン、雲ひとつない青空が広がり、飛行機が飛んでいた。
「あっ、社長、飛行機が来ました!」
小さな子供のように目を輝かせ、指を指して伝える美愛を見ていると、思わずかわいいと感じてしまう。雅はオフィスではあまり感情を表に出さない彼女の意外な一面を知った。
「本当だ。雲ひとつない青空は気持ちいいね。.....あのさ、『社長』って呼ぶのはやめよう? 今はプライベートな時間だし、なんだか落ち着かないんだよね」
「......分かりました、西蓮寺さん」
少々困った顔をしながら腕を組む雅。
「うーん、それも嫌だなぁ。却下!」
「へっ? で、では.....」
役職名も苗字も却下され、美愛はしばらく考え込んだ。
「俺も紅茶にする。あっ、でも最後の締めはコーヒーがおすすめだよ。ここのコーヒーは美味しいし、デカフェもあるからね」
この個室は、2面が大きな窓になっている。
窓の外には、一面に広がるミッドタウン、雲ひとつない青空が広がり、飛行機が飛んでいた。
「あっ、社長、飛行機が来ました!」
小さな子供のように目を輝かせ、指を指して伝える美愛を見ていると、思わずかわいいと感じてしまう。雅はオフィスではあまり感情を表に出さない彼女の意外な一面を知った。
「本当だ。雲ひとつない青空は気持ちいいね。.....あのさ、『社長』って呼ぶのはやめよう? 今はプライベートな時間だし、なんだか落ち着かないんだよね」
「......分かりました、西蓮寺さん」
少々困った顔をしながら腕を組む雅。
「うーん、それも嫌だなぁ。却下!」
「へっ? で、では.....」
役職名も苗字も却下され、美愛はしばらく考え込んだ。