お菓子の国の王子様
気がつけば、もう5時を過ぎている。外はまだ明るいが、雅に車で送ってもらうことにした。
バレーパーキングで話しながら車を待っている間、少し離れた場所にいる人物が刺すような視線を向けていることに、雅も美愛も気づいていない。
「大和に聞いたんだけど、美愛ちゃんがうちで扱ってほしい商品があるって?」
「あっ、はい。フランスのMeuhのキャラメルです」
商品名を聞いて驚いた雅は、しばらくの間、美愛を見つめていた。
「......あれ、俺も好きなんだ。今交渉中だから、うまくいけば日本でも買える日が来るよ」
「そうなれば嬉しいなぁ。私の人生は、あのキャラメルに支えられているようなものなんです」
バレーパーキングで話しながら車を待っている間、少し離れた場所にいる人物が刺すような視線を向けていることに、雅も美愛も気づいていない。
「大和に聞いたんだけど、美愛ちゃんがうちで扱ってほしい商品があるって?」
「あっ、はい。フランスのMeuhのキャラメルです」
商品名を聞いて驚いた雅は、しばらくの間、美愛を見つめていた。
「......あれ、俺も好きなんだ。今交渉中だから、うまくいけば日本でも買える日が来るよ」
「そうなれば嬉しいなぁ。私の人生は、あのキャラメルに支えられているようなものなんです」