お菓子の国の王子様
私はどちらかというと、父に似ているのかも。
父から受け継いだ緑色と母からの茶色を合わせたヘーゼルアイは、光の加減によって緑にも茶色にも、さらには紫にも見える。
髪は父と同じダークブラウンで、ゆるやかなウェーブがかかっている。
高身長の父からは受け継がなかった155センチの小柄な身長に加え、笑うとできるエクボが一層私を幼く見せている。
末っ子のせいか、家族全員が私に過保護。
十分に愛されていると感じており、私もみんなのことが大好き。
でも『このままではいけない』 『自立しないと』そう思い立ち、翻訳の仕事を始めてから一人暮らしを始めた。
ようちゃん以外の3人は一人暮らしに反対したが、最終的には私の意見を尊重してくれた。
家族の中で唯一の落ちこぼれである私が、あの約束を果たすことができるのだろうか?