お菓子の国の王子様
副社長のお昼は、コンビニで購入したおにぎりと唐揚げだった。


「あの副社長、おかずをたくさん持ってきたので、よろしければ」

「えっ、マジ? ありがとう!」


目の前の二人のイケメン御曹司が、黙々とおにぎりとお稲荷さんを頬張っている姿は、何とも可愛らしい。





食後には、さっぱりとした胃に優しいレモングラスのハーブティーとともに、プチシューと洋梨をいただく。


一息ついた社長が言った。


「花村さん、昨日のサンドイッチもありがとう。久しぶりにちゃんとした食事にありつけた。どれも美味しかった」

「お口に合ってよかったです」

「美愛ちゃん、これを全部作ったの?」


副社長はプチシューをつまみながら聞いてきた。
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