前世の婚約者からは決して抜け出せない底なし沼恋。
けど、これは私の社会的信用を落としてしまうかもしれない、かなり危険な質問だもの。
これだって使いようによっては『前世お姫様なんだよね♡』というそういうキャラ付けさえしてしまえば、皆の人気者になる道だってあるかもしれない。
けど、それって凡人の私には、難易度高すぎるけど……! 神クラスのユーモアセンスとお姫様レベルの容姿が要るよね。私、両方ないから無理だと思うの。絶対無理。
黒木くんが友達に『あいつ、自分の前世お姫様だと思っているらしいよ』とひそひそ声で聞いているところまで想像出来ちゃって、待って待って止めて止めて、別にそういう訳でもないんだけどー!?
「美波ちゃん。どうしたの?」
「えっ……絵里香ちゃんっ!」
授業中なのに、席を立って私に質問を!? と思ったら、色々と妄想し過ぎて既に休み時間だった。
このところ授業中でも気になって堪らない、黒木くんのあの一言を考えている間に休み時間になっていたみたいで私は慌てた。
えっ……待って。課題とか次の授業範囲、聞くの忘れてた!
「考え事してたら、授業終わってた……」
これだって使いようによっては『前世お姫様なんだよね♡』というそういうキャラ付けさえしてしまえば、皆の人気者になる道だってあるかもしれない。
けど、それって凡人の私には、難易度高すぎるけど……! 神クラスのユーモアセンスとお姫様レベルの容姿が要るよね。私、両方ないから無理だと思うの。絶対無理。
黒木くんが友達に『あいつ、自分の前世お姫様だと思っているらしいよ』とひそひそ声で聞いているところまで想像出来ちゃって、待って待って止めて止めて、別にそういう訳でもないんだけどー!?
「美波ちゃん。どうしたの?」
「えっ……絵里香ちゃんっ!」
授業中なのに、席を立って私に質問を!? と思ったら、色々と妄想し過ぎて既に休み時間だった。
このところ授業中でも気になって堪らない、黒木くんのあの一言を考えている間に休み時間になっていたみたいで私は慌てた。
えっ……待って。課題とか次の授業範囲、聞くの忘れてた!
「考え事してたら、授業終わってた……」