この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
誕生日
「ありがとうございました」
ふぅと一息ついた。
今日は全部売れた。
私は二ノ宮小春(にのみやこはる)24歳になる。
商店街で祖父母が営むお弁当屋『にのみや』で働いている。
ここは私の父の実家でもある。
お父さんは温厚で優しくて、思いやりに溢れた人。
お母さんはびっくりするくらいの美人で、明るくて元気いっぱいの自慢のお母さん。
そんな二人が私を残して空に旅立ってしまったのは私が9歳の時。
結婚記念日にみんなで旅行に行こうとしていて、私も楽しみにしていた。
でもタイミング悪く私はインフルエンザになってしまい、両親は旅行に行くのをやめようと言い出した。
私のせいで、せっかくの二人の結婚記念日の旅行を中止してしまうのが嫌でなんとか説得して二人を見送った。
それが両親との最期になるとも知らずに。
ふぅと一息ついた。
今日は全部売れた。
私は二ノ宮小春(にのみやこはる)24歳になる。
商店街で祖父母が営むお弁当屋『にのみや』で働いている。
ここは私の父の実家でもある。
お父さんは温厚で優しくて、思いやりに溢れた人。
お母さんはびっくりするくらいの美人で、明るくて元気いっぱいの自慢のお母さん。
そんな二人が私を残して空に旅立ってしまったのは私が9歳の時。
結婚記念日にみんなで旅行に行こうとしていて、私も楽しみにしていた。
でもタイミング悪く私はインフルエンザになってしまい、両親は旅行に行くのをやめようと言い出した。
私のせいで、せっかくの二人の結婚記念日の旅行を中止してしまうのが嫌でなんとか説得して二人を見送った。
それが両親との最期になるとも知らずに。
< 1 / 304 >