この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜

『それだけかなぁ』

「そうだよ。じゃないと何もメリットないじゃん」

『そういうもんか？　でもさ、だとしたら何で禁止されてんの？』

「え？」

『だって、もしね？　小春のおばあちゃんが言ってたみたいにさ、組の誰かと小春が結婚したらその人が跡継ぎになる仕組みだったらさ、わざわざ接触禁止にする意味ある？　おかしくない？』

確かに。
え？
本当だ、おかしい。

『組長は小春に接触しないように組員に言ってるんでしょ？　それだったらいつまでも跡継ぎなんてできないじゃん』

「あーもう！　わかんない！　そういえば李梨花こそ何の電話だったの？」

『あ、そうだった。お肉いる？』

「いる！」

『あははは！　そう言うと思ってもう発送したから、明日には届くよって電話でしたー』

この子は本当に…

「ありがとう」