この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


おばあちゃん達も、私が忘れてるならわざわざ言わなくていいと口止めされていた。

新さんも銀さんも接触してきたけど、身元は明かさなかったし。

「よくわかんないよ…」

うん。
やっぱり考えてもよく分からない。

『まあ、ここでいくら論争しても憶測でしかないしね。小春の目で見て判断すれば良いよ』

「うん。そうする。てか、私が極道の家の孫でも親友でいてくれる?」

『はぁ? 今更? あんたが何者でもなんでもいいわよ。小春は小春でしょ』

泣きそう。

「ねぇ。泣かせにかかってきてない?」

『あ、バレた? あはははは! 感動した? ねぇ、今の良かったでしょ?』

なんて言ってる。
本当に李梨花にはいつも救われる。

「かなりね。もう涙ちょちょぎれるわ」

『イェーイ! それじゃ結婚式ちゃんと来てよ?』

「それはもちろん!」

『んじゃね!』

そう言って電話を切った。
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