この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
『だから店が終わって、ホテルのラウンジで働き始めた時は驚いたよ。偶然にも俺たちがやってる系列のホテルだったから』

「ラウンジに来たのは偶然?」

『いや…ごめん、知ってて行った』

だよね。

「もしかして東京行きの打診て…」

『悪い、それは俺。でもあくまで小春が来たいならってスタンスだったんだ。じーさんもばーさんもいない地で一人はどうなんだと思って…余計な事したか?』

やっぱり。
そういう事だったのか。
でも、東京行きを決めたのは私自身だ。

「ううん。行こうと決めたのは私だもの」

『良かった。それだけ心配してたんだ』

「なんか銀も新も心配症だよね」

『そうか?』

「そうだよ、マンションだって凄いじゃん」

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