この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そして銀を見ると目が合った。

さっきからずっと目なんか合ってたのに。
思い出した途端、せっかく蓋を閉めたはずの気持ちが溢れてきてしまっているのを感じた。

私はニコっと笑ってみる。

銀は一瞬驚いた顔を見せたと思ったけど、すぐに表情を戻して微笑み返してくれた。

まずい。
まずいぞこれは。

新は変わらずブーブーまだ文句を言っている。

すると新の携帯が鳴った。

「あ、嫁だわ。出ていい?」

「どーぞどーぞ」

私は手のひらを仰ぐようにジェスチャーをする。

「もしもし…」

新は電話に出ると、タバコを持ってベランダに出て行った。

あ、そういえば銀も吸うよね?

「銀も吸う?」

「いや、いい」

「遠慮してる?」

「まぁ」

「気にしなくていいよ? おじーちゃんもヘビーだったし。灰皿ないけど」

「大丈夫。んじゃ換気扇の下借りる」

銀は立ち上がるとタバコと携帯灰皿を持ってキッチンへ移動した。

私もついて行く。
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