この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
あの頃はめちゃくちゃダンディな感じだった。
背が高くて、カッコいい感じの。

今はどんな感じになってるんだろう?

いつも遊びに行くたび抱っこをしてくれて、膝の上に乗せられて絵本とか読んでくれた。
組長だったなんてその頃は分からなかった。

私にはいつでも優しいおじいちゃんだったから。

今もずっと遠くで見守ってくれる優しいおじいちゃんだ。
私の家族。

早く会いたいな。

そして忘れてしまっててごめんねと言いたい。

それから五連勤をした私は次の休みは掃除に追われて桐生組に行くのは見送った。

変わらず銀からはちょいちょい電話がくる。
特に何か用があるわけでもないみたいだけど。

私の想いは募るばかりだ。
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