この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「どれ、ちゃんと顔を見せておくれ」
私は顔をあげた。
「おお。こりゃ別嬪だ。さすが俺の孫」
「ふふふ。褒め過ぎだよ」
「東京には慣れたか?」
私はそっとおじいちゃんから離れて座り直した。
「うん。マンションもおじいちゃんが準備してくれたんでしょ?」
「まぁ、な。不自由はないか?」
「ないない! ありがとう本当に」
「これ、ほれ」
そう言って封筒を渡された。
「え?」
「家賃としてお前からもらってた金だ。持ってけ」
「え!? いーよ!」
「遠慮すんなよ。これからは、いらん。あんなのは建前だ」
「そ、そんな…。悪いよ!」
「小春。いいから。」
少し厳しめに言われる。
「わ、わかった。ありがとう」
「ああ、それでいい」
おじいちゃんはすぐに笑顔に戻った。