この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「でも嫌だったって言ってたよ」

「ははは。本当に嫌だったらはなから遊ばないだろ。良かったな、また仲良くなれて」

「うん。私こっちでスタッフ以外友達いないし。良かった本当に。おじいちゃんにも会えるし、こっちにきて正解だったよ」

「そりゃ良かった。いつでも来い。家族なんだ」

「ありがとう。おじいちゃん」

その後も、中学の部活の話しや、親友の李梨花の話し、お弁当屋の話しなどたくさん話した。

おじいちゃんは全部に楽しそうに反応してくれて、私はうっかりろくでもない元カレの話までしてしまいそうになって慌ててやめた。

「小春、またおいで。佐伯、送ってやれ」

「はい」

そして佐伯さんが送ってくれる。

帰りの車で佐伯さんはいろいろ話してくれた。
銀と新が幼い頃は、二人の付き人をしていたらしくてそれはそれは大変だったと。

二人の父親と佐伯さんは同じ幹部をしていたらしく、亡くなった時も一緒にいたんだとか。
佐伯さんも実は危なかったらしい。

だから二人が亡くなった後は、残った自分が銀と新を守ろうと息子も同然だったと話した。
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