この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「小春さん。銀と新をよろしくお願いします。私がこんな事を言うのもなんですが」

「いえ。こちらこそ」

「暗い話をしてしまってすみません」

「いえ、とんでもないです。知れて良かったです」

「さっきも、親父と再会する二人を見て泣きそうになってしまいましたよ。私も歳ですね」

そう言って佐伯さんは笑った。

「これを」

そう言って、名刺を渡された。
おじいちゃんと佐伯さんのだ。

「何かあれば連絡してください。まぁ、あいつらの方が先かな?」

はははは。
たぶんね。

「あいつらに意地悪されたらすぐに言ってくださいね。親父と私が懲らしめてやりますから」

なんて言っている。

「ははは。わかりました。その時はよろしくお願いします。それじゃ送ってくださってありがとうございました」

「いえ。それじゃ、失礼しますね。あ、それから小春さん。今日は銀には会わない方がいい」

そう言って佐伯さんは帰って行った。

え、どゆこと?
まぁ、会う予定はないからいいか。

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