この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「このブランド、高かったでしょ。ありがとね本当に。なんか使うのもったいないな」
「なーに言ってんの! 私だっていつももらってるじゃない! 小春、こういう色も似合うよ絶対」
李梨花が選んだリップは、暗めのブラウン寄りの赤いリップだった。
普段の私なら絶対選ばない。
「ほら、ちょうどこれからラウンジで働くならドレスも着るんだし、絶対使えるよこれ! 私天才かも。ちょっと今塗ってみてよ」
言われた通り恐る恐る塗ってみる。
「ど、どう?」
「めっちゃかわいい。かっこいい。最高。やっぱり私天才」
確かになんか強めな感じがわりと良いかもしれない。
「李梨花のセンスに間違いないわな」
「でっしょ!? 小春は誰が見ても美人だし」