この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そんな…
私は息を飲んだ。

私の身代わりになったって事!?
それをたったの9歳で!?

「そして、俺たちがアイツがいない事に気づいて駆けつけた頃には、持ち出したナイフを振り回して必死に抵抗していた。
何度も何度も、自分が組長の孫だと叫びながら」

涙が出てきそうになり、グッとこらえる。
そんな事一言も言ってなかったじゃない!

「そしてその場で抗争になったんだ。でもそれは遅かれ早かれ起こる事だった。情けない事に俺は銀の前で刺されてしまった」

佐伯さんはそっと左の脇腹を押さえた。
危なかったって言ってたもんね…

「銀はそれを見て、俺から銃を奪って発砲したんだ。
さすがに子供が発砲するなんて思わなかったのか、敵は案の定逆上して…。
そして銀が狙われて、それを銀の親父と新の親父がかばって撃たれたんだ」
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