この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「褒めすぎ褒めすぎ。私からしたら、李梨花の方がずっと可愛い」

李梨花はタレ目気味の大きな瞳に、鼻も口も小さくて本当に可愛い顔をしている。

一方私はどちらかと言えば、はっきりした顔立ちではあるけど少しキツい印象な顔だ。

「小春はわかってないなぁ本当に。彼氏とかそろそろ作らないの?」

「彼氏ねぇ」

テーブルに肘をついて遠くを見ながら昔を思い出す。

♦︎♦︎♦︎

高校一年の夏。

「小春ちゃん、好きです。付き合ってください」

電車でよく見かける他校の彼とはいつの間にか連絡先を交換する仲になっていて、すっかり私も初めての事でわけもわからないまま返事をしてしまった。

「私も。よろしくお願いします」

彼は他校の生徒で、私が通っていた高校の一駅先に通う一つ上の先輩。
私にとっては初めての彼氏だ。

手を繋ぐのも、デートをするのも、キスもその先も初めてで、何をするにもドキドキ? というか未知の体験で緊張? の連続だった。

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