この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「なんで…」

「でも、何もされずに帰ったんでしたっけ?」

「あ…はい」

何もされずに…ではないけど。

「女を抱きたくなるみたいですよ。あの馬鹿は」

「んなっ」

「乱暴にね」

佐伯さんの目が光って見えた。

「良かったですね。乱暴されなくて」

なんて言ってニヤニヤしている。
どゆことよ。

「これは男にしかわからないでしょう。とにかく、小春さんの事は傷つけたくなかったんでしょうね」

「え…」

「あんなガキが、大人のヤクザに向かって行ったくらい、小春さんを守りたかったんですから」

銀…

「あの…。私って今でも結構、危険だったりします?」

「まぁ。それなりです。でも大丈夫ですよ。私達が命をかけてお守りしてますので。現にこれまで得に何もなかったでしょう?」

「あ…はい」

「小春さんは、安心してこれまで通り過ごして下さい」

「ありがとうございます…。これまでも何回か未然に?」

「それはお答えしない方がいいでしょう」

ニコっと笑った佐伯さんの目は、これ以上聞くなと言っているように見えた。

「こ、これからもご面倒おかけします」

「はい。お任せください」
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