この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
佐伯さんが帰ったあと、私はベッドにそのままダイブした。

銀…

銀は私やおじいちゃんを守ってくれた。
結果、組を守った。
それなのに、父親が犠牲になったのは自分のせいだと今でも思っている。

佐伯さんから聞いた話を思い出してまたブルッと身震いしてしまう。

一体どんなに怖かっただろう。
一人で大人に向かって行って…
自分が孫だと言って、私に害が及ばないようにして。

叫びながら大人に向かってナイフを振り回す銀の姿を想像して、ついに涙が出てきてしまった。

だって私何も知らなかった。
あの頃銀のお父さんが亡くなったことすら知らなかったんだから。

なのに遊びに行くたびに銀は、変わらずたくさん遊んでくれた。

年長の時までは普通に遊んでいたはずだもん。
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