この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
新は今、長期休暇をもらってもうすぐ赤ちゃんが生まれる奥さんの所に行ってしまってるらしく、銀とはいないみたいだし。
新も心配してる様子だった。
佐伯さんにも聞いたら仕事はしてるって話しだった。
まぁ、生きてるならいいか。
でもやっぱり好きな人に避けられるのは寂しい。
私はマンションに帰りお風呂に入る。
窓から銀の住むマンションを見る。
どこの階に住んでるんだろう。
両手で掬ったお湯がチャプンと音を立てて浴室に響いた。
この手から溢れるお湯みたいに、銀を思う気持ちが溢れ出しそう。
やっぱり会いたい。
ちゃんと顔を見て、銀のせいじゃないよって言いたい。
そして、守ってくれてありがとうって。
だってきっとあの時銀が動かなかったら、私は攫われてしまってたかもしれない。
今、こうして無事に大人になっていなかったかもしれない。