この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
『そうか。迎え行く』

え?
うちにあがるわけじゃないの?

「出かけるの?」

『とりあえず迎え行く』

「わ、わかった」

そして銀は前の時みたいに、白のバカでっかいSUVの外車で迎えに来た。

これ、銀のプライベートの車なんだなきっと。

「乗って」

そう言って運転席から降りずに中からドアを開けてくれた。

私はヒョイっと隣に乗り込んだ。

車高が高くてどんなもんかと思ったけど、案外一人でも乗れた。

銀もお風呂上がりなのか今日はスーツじゃない。
上は黒のスウェットに下はグレーのスウェットだ。

こういう格好もするんですね。

「見過ぎ」

ヤベ。

「いや、なんかスーツ着てないの新鮮で」

「ああ。俺も風呂上がり」

まぁそういう私も、黒のフード付きのダボっとしたパーカーにレギンスだけど。

髪は適当にまとめて頭の上でお団子にしている。

なんとなく鼈甲のフレームの伊達メガネをつけてきてみた。
すっぴんだし。
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