この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
うわ。
やっぱり凄い部屋だ。

リビングに入ると30帖は余裕で超える広い空間が広がっていた。

全面ガラス張りの窓の外には、夜でも賑やかに光る街の灯りがキラキラと輝いて見えた。
あ、私のマンションだ。
そっか。
銀の部屋からも見えたんだ。

「座って」

銀は立ちすくむ私をソファに座らせ、自分も少し離れて隣に腰掛けた。

しばらくそのままでいるとゆっくりと銀は話し出した。

「俺の親父の命日だったんだ」

「…うん」

「俺が新の親父も、自分の親父も殺した」

やっぱり。銀は自分のせいだと思ってるんだ。

「そんな俺でも…生きてていいのだろうか。幸せなんて感じていいのだろうか。思い出すたびそう思うんだ」

何を言ってるの?

「どういう事?」

なんでそんな事…
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