この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そして銀は下を向いたまま話しを続けた。

「俺の親父と新の親父。あと佐伯っているんだけど」

「うん」

「幹部だったんだ。桐生組の離れで俺も新も育った」

「そうだったんだ」

確か本家の隣りにも建物があった。
佐伯さんも宿舎って言ってた。

「ああ。9歳の時、大人たちが会合してる間に敵がうろついてるから外出は禁止されてたのに、新の静止を無視して組を勝手に抜け出したんだ」

新は銀を止めたんだ。
しかも、もしかすると銀は私の事は伏せて話すつもりなのかも。

「俺も何か組の役に立ちたくて。そして敵対する組の奴らにちょうど出くわしたんだ」

組の役に…
私に心配かけないように話そうとしてくれてる。
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