この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「銀こそ、もう自分を責めないで。生きて、幸せになって」

銀は少しの間のあと、表情を少し緩めた。

「ああ、そうだな。お前は無事だったんだしな」

そう言ってフッと微笑んだ。

いつもの銀だ。

「銀は命日になると、その…今までどう過ごしてたの?」

私の所にきて、あんな玄関先で。
これまでは誰か別の女性の所に行って気を紛らわしてたんでしょ?

「今までは…まぁ…、気晴し程度に女んとこに。あとは新と一緒にいた。でもあいつ結婚したし、今回は嫁さんの所に行ったから」

銀は少し言いづらそうにしながら言った。
気晴し程度って。
< 158 / 304 >

この作品をシェア

pagetop