この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜

やっぱりか。
わかってはいたけど、直接言われると結構ダメージが大きい。
別に私だっていろんな人と付き合ってはきたけどさ。

「あの日はあの後も一人でお酒飲んでたの?」

「…ああ。お前が…。いや、女を抱く気分じゃなかったし。家に帰って飲み直してた。電話も悪かった。ちょっと冷静になりたくて。玄関であんな…ごめんな」

突然玄関先でキスしてきた事か。
いや、あれは私も…
まぁ、ね。

抗えなかったというか、抗う気もなかったというか。

なんだか思い出したら急に恥ずかしくなってきてしまった。

でも、他の人の所には行かなかったんだ。
ホッとする。

「いや…うん。大丈夫」

「あの時どうしてもお前の顔見たくなって…」

「あ…うん。でも、なんで…?」

銀は私を何故かじっと見てる。

「な、なに」

「いや。お前、何で嫌がらなかった?」

え?

「なんでって…」

「昔から可愛かったけど、お前はめちゃくちゃいい女だよ」

「ちょ、ちょっと。やめてよ」


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