この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「怖いか?」

え?

黙ったまま動かなくなった私を見て銀は私が怖がっているのかと思ったらしい。

私は首を横に振る。

「ううん。あんまり綺麗で…見惚れちゃって…」

「お前、ラウンジでも俺の事見てたもんな」

私はコクっと頷いた。
ラウンジでもあまりに整った端正な顔立ちに見惚れてしまっていた。

「なんでそんなにカッコいいの?」

「知らん」

そう言ってクスッと笑う銀。

「でも間違いなくお前くらいだな。こんなに好き放題俺を見るのは」

え…
そうなの?

「俺も許さない」

「ご、ごめん」

「お前は特別だ。あの時も言ったろ? 好きに見ていいって」

そういえばそんな事言われた。
特別だったんだ。

「それに俺を名前で呼べるのだってお前だけだ」

「でもそれはっ…、だって銀がそう呼べって…」

「ああ。お前には名前を呼んでほしかった」


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