この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「それでだ。ここに呼んだのはな、お前に一人付き人を付けることにした」

「付き人?」

「ああ。護衛ももちろん強化してるが、やはり銀とも恋仲になったならちゃんとしておかないといけない」

「は、はぁ」

「おい」

おじいちゃんが廊下に向かって声をかけた。

すると佐伯さんと、その後ろに一人の男性が部屋に入ってきた。

え、この人?

黒のスーツをビシッと着こなし、歳は私より少し上かな?
銀よりは歳下かな。

銀ほどじゃないけど、背が高くてスラットしている。
180センチは間違いなくあるだろう。

そして、髪は坊主頭で耳には小さなシルバーのボールのピアスがひとつ付いていた。

そしてタイプじゃないけど、とても端正な顔をしている人だ。
目が垂れ目がちでギョロっとしているけど、とても整った顔付きだ。
タイプじゃないけどね。

ちょっと怖そう。

いや間違いなく怖そう。

というか、もう怖い。
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