この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「コイツは津田日向(つだひゅうが)。歳はお前の三つ上の27だ。おい、挨拶せえ」

「津田日向です。日向とお呼びください」

そう言って綺麗にお辞儀を披露した。
意外だ。
所作がとても綺麗で驚いているとおじいちゃんがまた話し出した。

「コイツは、とにかく強い。こんなヒョロヒョロだが腕は確かだ。仲良くしてやってくれ」

な、仲良くって…。
む、無理でしょ。
すごく危なそうな雰囲気だ。

なんか首に英語でタトゥーが入ってるし。

「よ、よろしくお願いします」

でも無理とか言えないので、挨拶はしておく。

「こちらこそ。命にかけてもお守りいたします」

日向さんはそう言ってまたお辞儀をしたが、あまりに冷たくて低い声にビクッとしてしまう。

「それじゃ、さっそく今からコイツと行動しろな」

えー?
嘘でしょー?

「では、参りましょうか」

言葉はとても丁寧だけど怖い。
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