この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「わ、わかった」

「良かったー。あのさこの車って…」

「小春さん専用。なるべく普通っぽいの選んだみたいだけど」

やっぱり。
おじいちゃん、過保護過ぎないか?

「バッチリ防弾だから心配しないで」

そう言ってミラー越しにウィンクされた。

「ねぇ、もしかして日向って…」

「バレた? そ、俗にいうオネエだね」

「やっぱり! すごく所作が綺麗だよね!」

「ふふふ。良かった、ありがとう。嫌じゃない?」

「全然! むしろいい!」

「ははは! でも知ってる人はほとんどいないから、内緒ね」

「私はいいの?」

「うん。だって命をかける相手だし、俺の事ちゃんと知ってほしいから」

「ありがとう。俺って呼んでるの?」

「いや…」

「いいよ? 遠慮しなくて」

「ははは。敵わないな。気持ち悪くない?」

「ぜんっぜん!」
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