この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そう。
彼は全く商店街にも、うちの店にも釣り合っているように見えない。

どちらかと言えば、行ったとしてもデパ地下とか高級レストランとかそういうのが似合う感じだ。

なんならこの街にも似合っていない気がする。

「なんか別世界の人って感じ? オーラが」

「え? ファンタジー?」

「ははは! でもあながち間違ってないかも。庶民の村に突然現れた王族みたいな」

「何それ。ウケる」

「いつも同じ種類のお弁当を2つ買ってくの。もっと美味しいのなんて他の店で買えるのにね」

「イケメン? 歳は?」

イケメン…だな。
色白で切長の奥二重で、鼻筋が綺麗に通っている。
シュッとした輪郭にバランスよく配置されて普通にカッコいい。
ぱっと見は冷たそうに見えるけど、受け答えなんかはわりとフランクだ。

「高身長のイケメン。年上」





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