この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「私もだよ」

「夢じゃないかって今でも思う」

「夢じゃないよ」

「ああ」

銀は顔をあげて私を見つめる。
髪が濡れて大きめのウェーブが強く出ていて、それをかきあげている。
毛先からはポタポタと雫が落ちてカッコ良さに拍車がかかって見惚れてしまう。

「あがるか」

「そうだね」

お風呂のせいなのか、銀のせいなのかわからないけど、のぼせそうだった。

結局その後、お腹が空いて二人でオムライスを食べ、またベッドで愛し合って眠りについたのは夜が明ける前だった。

昼前に目が覚めた時には、銀は既に仕事に行った後だった。

携帯を見ると銀からメールが入っていた。

"おはよう。ぐっすり寝てたから起こさなかった。仕事行ってくる"

絵文字も何もない。
ふふふ。

銀らしい。
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