この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「日向ってなんだかお姉ちゃんみたい」

「お姉ちゃんじゃなくて、オネエよ」

そう言ってベーっと舌を出した。
うわっ、舌にピアス空いてる。

「ふふふ。これ、喜ぶのよ。アレの時」

どれの時?

「まずほら、食べちゃいましょ! 歩ける?」

「歩ける。大丈夫」

日向はお皿を両手に持ってキッチンから出てくるとテーブルにセットしてくれた。

「はい! いただきまぁーす」

「いただきます。美味しそう」

一口食べると、フワフワの卵に甘酸っぱい中華餡が絡んで最高だった。

「え!? うんまっ! 料理人?」

「ははは! 褒め過ぎー。でも料理は得意なの」

「私も好きなの! 今度一緒に作ろうよ!」

「それいいわね! あ、小春はだけてるわよ?」

顔色ひとつ変えずに教えてくれる日向。
あ、ヤベ。
ガウンの襟元がブカブカだった。

「あははは」

「若も大変ねぇ」

なんて言って物凄いスピードでご飯を食べている。
とても男らしく。
なんなの本当に。
面白すぎる。
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