この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
それはスローモーションのようで、ナイフを振りかざす男を交わし腹に鋭い一撃をくらわすと、そのまま見事な回し蹴りをして男が物凄い勢いで飛んで行った。
そのまま次々に応戦している。
強い。
たった一人で何人相手にしてるの?
すると銀が私の元へ走ってきて、私は銀に反対側へと連れて行かれる。
「小春、こっちだ」
「え!? 日向は!?」
私は咄嗟な事でつい日向の名前を呼んでしまう。
一瞬銀の眉間にシワが寄ったが、銀はすぐに表情を戻した。
「大丈夫だ。行くぞ」
日向をまた見れば、応戦しながら私を見て頷いて見せた。
そのまま車に乗せられる。
「出せ」
「承知」
「小春、怪我はないか?」
「大丈夫」
「そうか…」
銀は安心した顔を見せた。