この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


希(のぞみ)さんだ。
この人こそが、李梨花のネイルのお客さんでここのスタッフを探していた人だ。
希さんはここの代表で38歳の素敵な女性だ。

「小春ちゃん。あ、春ちゃんはこれなんかどう?」

春とは私のここの店での源氏名。
希さんが選んだのは、黒のスパンコールのタイトなロングドレスだった。

「キラッキラですね…」

「春ちゃんはこんくらいがちょうど良いわよ!美人さんだから」

なんて言ってこれまたどえらい美人の希さんからウィンクが飛んできた。

「の、希さんが言うなら…これにします」

「ふふふっ。素直でよろしい。髪やってあげる」

希さんは元々美容師をしていたらしく、ここの店のスタッフのヘアセットをしてくれたりもするらしい。

「ありがとうございます」

私はさっそくドレスに着替えて鏡の前に座った。


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