この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
私はモニターもチェックせずにドアを開けると、やっぱり日向だった。

「ちゃんとモニターみたの?」

「ははは。ごめん」

「もうっダメよ? てか小春聞いた!?」

「聞いた! 日向も行くの?」

「良かったわね! もちろんよ! ほら、さっさとシャワー浴びておいで! 準備しておくから」

「あ、うん! ありがとう」

そして大至急で身支度を済ませてなんとか間に合った。

「アタシは後ろからそーっと付いてくだけだから気にしないで2人でゆっくりね」

そんな事を話していれば銀から到着の連絡が入った。

エントランスにでるとプライベートのあのでっかい車だった。

空港までも銀が運転してくれるんだ。

「それじゃ私は後ろの護衛と一緒にいるから」

日向はそう言って銀にお辞儀をして、少し後ろで待機していた黒のセダンに乗り込んだ。

「小春、乗って」

銀はまた中からドアを開けてくれる。

< 242 / 304 >

この作品をシェア

pagetop