この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
予期せぬカップルコーデになってしまった。
銀、嫌じゃないかな?

「小春も可愛いな、どれ行くぞ」

そう言ってオーバルのサングラスをかけると滑らかに発進させた。

どうやら服装は大丈夫だったようだ。

「あのさ、何気に初めてだね。ちゃんと出かけるの」

「ああ。だよな。なかなか連れ出せなくて悪かった」

「いや、全然、そういう意味じゃなくて!」

「ははは。わかってる。そんな慌てんな」

クイっとコーヒーを飲む姿がまるで海外のモデルさんみたいで目が離せなくなる。

「小春。見過ぎな」

銀は正面を向きながら笑っている。
どうしよう。
今すごくキスしたい。

「キスしたい」

「ククククっ。無理」

スパッと断られた。
げーんと口を開けてしまう。

「なんでぇー」

「運転してっからだろ」

「でもさー、ちょっとだけならさー」
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