この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そしてゲートをくぐり、ラウンジで軽めの食事をとってファーストクラスに乗り込んだ。

「初めてだ。こんなにスムーズなんだね」

「ああ。便利な世の中だな」

なんてのほほんとしている。

銀も徹夜並みに仕事をしていたらしく、朝早かったというのもあって、飛行機に乗っている数時間は二人で爆睡してしまった。

ホテルに向かう前にブティックに寄る銀。
あれよあれよと私も着替えさせられた。

銀はビシッとスリーピースのスーツを着て、ウールのロングコートを羽織っている。

私はデコルテの部分がシアー素材になっている黒のワンピースに、ピンヒール。
同じくロングコートを羽織った。
髪は後ろの下の方でお団子にしている。

ドレスコードある所に行くのかな?

「綺麗だな。さすがだ」

そう言って囁くとこめかみにキスをされる。
腰に手を添えてエスコートされ、迎えにきたリムジンでホテルに向かった。

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