この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
スイートルームに戻り、ゆっくりと部屋の中を探索する。

凄い。どこもかしこも。
窓の外には香港の街並みが一望できるようになっていた。

バルコニーに出て外の空気を吸う。
銀も隣りに並んだ。

「綺麗だな」

「うん」

「小春の事だ」

銀を見れば、熱い視線が向けられていた。

腰を引き寄せられ、まだ明るいというのに私達はキスをする。

何度もしてるキスだけど、なんだか恥ずかしい。

「これ向こうから丸見えじゃないの?」

私は景色が広がる方を指差した。

「大丈夫。豆粒くらいにしか見えてない。こっちからも見えないだろ」

確かに。

「小春」

後ろから私を抱きしめて甘い声で呼ぶ。
私は顔だけ振り向くとまたキスが落とされた。

ゆっくりとこの時間に酔いしれるようにキスを繰り返す。
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