この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
日向達は案の定どこにいるかわからないけど、銀に聞いたらやっぱり付いては来ているらしかった。

「かくれんぼ上手だよね」

「そんな事言うのお前だけ」

その時花火が打ち上がった。
色とりどりの花火が夜空と海辺を照し絶景以外の何物でもない風景に息をするのも忘れてしまう。

その後も食べ歩きをしながら香港のクリスマス一色の街を探索する。
とにかく香港の夜はギラギラしていて賑やかだ。
そしてホテルに戻れば、ホテルも見事な装飾がされていてここでも息を飲んだ。

こうして銀と腕を組んで並んで歩くだけでも素敵な時間なのに、こんな素敵な所に連れてきてくれるなんて。

そう思ったら、じわっと目が熱くなり一筋の涙が頬を伝う。

立ち止まり涙を流す私を見て銀は人がたくさんいるというのに力一杯抱きしめてくれた。

「ごめんな。いつも。窮屈な思いしかさせれなくて」

なんでそんな事…。
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