この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
まさか起きてる?

「銀?」

スースーと寝息しか返ってこない。
やっぱり寝ているみたいだ。

銀の寝息と、トクトクと一定のリズムを刻む鼓動にどんどん眠たくなってくる。
この最高に寝心地の良いベッドも然り。
再び夢の中へと誘われてゆっくりと瞬きをする。

幸せだ。
こうして銀の腕の中で毎朝目が覚めたらどんなに幸せだろう。

一日の終わりを今日も無事に帰ってきたと安心して寝れたらどんなに幸せだろう。

こうして無防備な姿を見ると、銀は少なからず私の隣で安心して過ごせているのかと思うと、なんだかそれだけで嬉しくなる。

「ん…」

銀の眉がピクっと動いた。
そしてそっと瞼が開いて、目が合った。

すると銀は目を細めてそれはそれは優しく微笑んだ。

ドクンと私の心臓は大きな音を立てる。
いつになってもドキドキしてしまう。
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