この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
日向といろいろ考えて、銀が普段日常で使える物はあまりにリッチな物ばかりだし、だいたいもう揃ってるし、それに勝る物は買えない。
ここは目線を変えてみようとなってコレになった。
が、いざとなると勇気が出ない。
もたもた出したり閉まったりを繰り返す。
「ククククっ、何してんだ?」
銀の声がした方を見れば、ドアに寄りかかってバッチリこちらを見ていた。
「んま! 待っててって言ったじゃん!」
私は慌てて背中の後ろに隠す。
たぶん私があんまり遅いから様子を見に来たに違いない。
「ははは。早く着替えて、見せてくれよ」
なんて言って笑ってる。
そして何をしようとしていたのかバレている。
「んじゃ、俺は向こうで待ってるな? それとも着替えるの手伝ってやろうか?」
「じ! 自分でする!」
咄嗟にそんな事を宣言してしまった。
「おお。んじゃよろしく。楽しみだ」
まんまとやられた気分だ。
銀は笑いながらまた向こうに行ってしまった。