この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
自分の軽率な行動でこんな事に…。
でも何で関係者しか入ってこれないフロアに来れたの?

てゆうか、誰だったの?

するとどこかで携帯が鳴った。

「はい。ああ。今倉庫にいる。金、間違いなく貰えるんだよな?」

男の声のする方を見ると少し距離がある上に、こちらに背を向けて椅子に座ってタバコを吸っていた。

雇われたって事?

電話に気を取られてる今なら…

私はモゾモゾと動いて、日向と向き合っていた体勢から身体を反転させた。

そして、後ろ足で日向の足を蹴る。

気づいて!
日向!

まだ男は電話しているようだ。
話してる内容はよくわからないけど、とにかく攫われたのは確かだ。

でも何かもめてる?

とにかく私は日向を蹴りまくる。
ただでさえ日向の顔はボコボコなのに、ごめんね。
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