この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


すると日向の眉がピクっと動いてゆっくり目を開けた。
そして私に気づくと目を大きく開ける。

私はまた向き合うように身体を戻してコクコクと頷く。
私は大丈夫だよと。

日向は一度頷くと、眉間にシワを寄せて周りを鋭い表情で確認している。

男はまだ気づいていない。

日向は何かを考えているようだ。

すると首でくいくいっと合図される。
ん?
後ろ向けって?

私はクルッとまた後ろを向いた。

日向は体勢を少し変えて私の手のところまで自分の足を持ってきた。

ガムテープが手に触れる。
あ、これなら剥がせるかも。

私はそーっと音を立てないように静かにゆっくり剥がしていく。

雑に巻かれていたおかげで案外簡単に剥がれた。

剥がし終わって日向を見ると今度は日向が後ろを向いた。

同じことしろって意味だ。
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