この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そのあと銀が声をかけて新と日向が車に乗ってきた。

日向の話を聞くと、やっぱりあの傘下の人が金で裏切り増田組の組員をマンションに入れたらしい。

日向に普通を装って近づいてきて、傘下の奴だというので警戒せずにいた所で急に後ろから襲われたと。
それで暴行を受けたあと、薬品で気絶させられてしまったと。

守れず申し訳なかったと銀に謝っていた。
銀も日向に対して何も咎めるような事は言わなかった。

「でもどうして、私達が攫われたって銀は気づいたの? 居場所とか」

「GPS」

日向が答えて、こちらを向いてベーっと舌を出してピアスを指差した。

私は驚き目を大きく開けて銀を見た。

「そういう事だ。携帯にもGPSは付いてるが、真っ先に壊されるからな」

銀は私を見て教えてくれる。

「え!? 日向、前にアレの時喜ぶとかなんとかって言ってなかった? アレって何の事だったの?」

ついいつものように2人でいる時のノリで日向に問いただしてしまうと、日向は勘弁してくれという様に白目を向いた。
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