この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
私はというと、香織さんに付き合ってもらって選んだシルバーのスパンコールのロングドレスを着ている。

ビスチェの様なベアトップで、背中は露出していて紐で結ばれておりウエストやヒップをなぞるようにボディラインを添い、床まで引きずる裾が広がっている。

左側に大きく太ももまでスリットが入っていて何もしてなくても脚が大胆に露出するそんなデザインのドレス。

ヘアメイクはホテルのスタッフがしてくれた。
立体的で艶のあるそんな仕上がりで、オリエンタルな雰囲気だ。

髪は後ろにビッチリとまとめられお団子にされた。

そこに大振りのピアスが付いている。

しばらく三人組を見ていれば、銀がいち早く私に気づいてこちらに歩み寄って来る。
その後ろから新と日向もついてきた。

モデルのウォーキングを見せられているかのようだな。

「綺麗だ。とても」

銀はそう言って微笑み私の腰に手を回すとエスコートをしてくれる。

「銀もカッコ良すぎ」

「そうか? こんな綺麗な小春、誰にも見せたくないな」

なんて言われて私はカァっと赤面してしまった。

会場へ移動すれば、とにかく煌びやかな衣装で着飾った人達で溢れかえっていて、四人で歩いても意外と目立たない気がした。

もちろん護衛は付いてきている。

そして日本の作品が紹介され会場からは賞賛の拍手が上がった。

まさか本当にスポンサーだったとは。

あっという間に終わってそれぞれ部屋に戻った。
銀はここでもスイートルームを用意してくれていた。

もう言葉も出ない。

「小春。おいで」

そう言って微笑む銀の顔は優しさで溢れかえっていた。
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