この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
私はゆっくりと銀の前まで歩く。

すると腰に手が回りグッと引き寄せられ距離が一気に縮まった。

トクトクと高鳴る鼓動。

見つめ合いキスを交わす。

「やっとこうして二人きりになれた」

軽いキスを何度も繰り返しながらそんな事を言う銀がとても愛おしく見える。

ルームサービスを頼んで食事を取りシャンパンを飲みながら穏やかな時間を過ごす。

銀は私の隣に移動してきた。
そしてまたキスをする。
なんて幸せな時間なんだろう。
ずっとこのまま時間が止まってしまえばいいのに。

「小春」

名前を呼んで私の左手を握る。
大きくて頼りがいのある手だ。
キュッと私も握り返した。

すると銀はポケットから小さな箱を出して蓋を開けて見せた。

え?

「小春。俺と結婚してほしい」

私は大きく息を吸って両手で口を覆う。

これって…
プロポーズ…?

答えは決まってるのに驚き過ぎて全ての時間が本当に止まってしまう。
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